スポットコンサル、副業の注意点

これって怪しい? guidepointという会社から 電話インタビューで謝礼をもらえる話がきた

このブログではビジネスSNSのLinkedIn(リンクトイン)でguidepoint(ガイドポイント)という会社から有償のインタビューが届き、それを受けた体験談をもとにこの会社やインタビューがについて語ります。

メッセージを受け取ったときは怪しさを感じましたが、そんな心配はする必要はありませんでした。

実際はインタビューを受けた身から、この会社がどのようなものなのかや、謝礼を受け取るまでの流れを紹介します。

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ある日LinkedInにメッセージが届いた

ある日ビジネスSNSのLinkedIn(リンクトイン)にguidepoint(ガイドポイント)という会社から謝礼があるのでインタビューをさせてほしいというメッセージが届きました。

1時間ほどのインタビューで300ドルの報酬があるという。
話を受けた当時は1ドル=110円程度だったので、1時間で約33,000円の報酬だ。
謝礼は高額でかなり美味しい話に思えるが、いい話しすぎて怪しさも感じた。

そこでこの会社やインタビューについて調べることにした。

Guidepoint(ガイドポイント)とはどのような会社か?

まず、このメッセージを送ってきたガイドポイントがどのような会社かを紹介します。

1.1 Guidepointの概要

ホームページはこちらです。

https://japan.guidepoint.com/

https://japan.guidepoint.com/より

日本語のホームページはあるものも、下手な翻訳のような日本語です。

本社はニューヨーク

ホームページによると本社の所在地はニューヨークです。

ニューヨークのマンハッタン島、エンパイアステートビルから直線で500mくらいの距離にあるようです。
グーグルMAPSでは「情報サービス業者」として登録されています。

世界中に15の拠点を持つ

世界中に拠点をもち、
ニューヨーク | ボストン | サンフランシスコ | ロンドン | デュッセルドルフ | シンガポール | 上海 | 香港 | ソウル | 東京 | ドバイにオフィスがあります。

アメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東にで事業展開をしています。
日本のオフィスは東京都港区南麻布にあるようです。

会社の設立は2003年

会社が設立されたのは、2023年で、今年で20年のキャリアを持つ会社です。
アメリカでは企業の寿命は6年と言われていますので、それを超える実績を持つ会社と言えます。

1.2 Guidepointが行っているビジネス

Guidepointはいわゆるリサーチ会社です。
主に4つの事業があります。

電話コンサルテーション

電話コンサルテーションでは、お客様が対象分野の専門家と直接プライベートな会話ができます。専任のGuidepointプロジェクトマネージャーが、お客様のプロジェクトリクエストに最適なアドバイザーを特定し、1名または複数名のアドバイザーとのコンサルテーションを設定します。

INSIGHTS

Guidepointでは、対象分野の専門家とやり取りするための十分な機会をお客様に提供できるよう、真剣に取り組んでいます。
お客様が必要とする情報と希望する作業スタイルに合わせて、イベントを用意しています。
自社イベント(多くの場合業界会議と同時に開催される朝食会や昼食会)、テレビ会議、カスタムイベントなどを提供しています。

サーベイ

数百人もの専門家から情報が得られたら何ができると思いますか。Guidepointサーベイの質問に答えると、まさにその情報が得られます。サーベイは意思決定において強力なツールです。
多数の専門家からの知見が短時間に提供されます。

データ

当社が提供するサービスは、量的データから基本的な視点を求めている、洗練された、データに精通しているお客様や情報を重視するお客様に価値を提供するように構成されています。
当社のデータ製品オプションには、生データフィード、概要データ、およびカスタムデータセットが含まれます。

この中の「電話コンサルテーション」事業のアドバイザー候補として声がかかったということです。

ちなみに、同様のことを事業として行っている会社は国内外問わずあります。
それについて知りたい人はこちらを御覧ください。

2023年版 スポットコンサル仲介会社一覧まとめ

なぜ電話インタビューで謝礼をもらえるのか?

2.1 ビジネスの仕組み

事業として行っているのは、専門知識を得たい企業と、専門知識を持つ人の仲介業です。

お金を払うのは新規事業開発をしたかったり、新しいビジネスを検討している企業です。
新しい分野や市場について一からリサーチや勉強をするより、その分野に詳しい人に話を聞いて手っ取り早く知識を得たいというニーズを持っています。

Guidepoint社はそのような依頼を受け、自社のデータベースから候補者を探し、インタビューできる人を紹介することで仲介料を取っているようです。

そのインタビュー候補者は多くの人が登録している方が提供できる専門価値が上がるために、SNSを通じて候補者を探し、声をかけられることがるようです。

2.2 謝礼の相場

このようなインタビューの相場は1時間で150USD〜300USDが多いようです。
現在の相場だと、22,500円〜45,000円ほどになるでしょう。

なお、インタビューの分野やドル円の相場で変化します。

詳しくはこちらを御覧ください。

スポットコンサル料金はいくら? どれくらい稼げるかを解説

美味しい話に思えるがリスクはないのか?

3.1 インターネット上の評判

ネットの評判だと2つの情報源があります。

体験談:依頼が怪しくて不安の声多数

探してみると、Xなどで依頼を受けた人ツイートを見られます。
どの人も不安は呟いているのですが、その続報をつぶやいていないので、実際のところインタビューまで行う人は少ないようです。

inkedlnでガイドポイントから電話インタビューのお話がきた。 おいらごときに1時間350ドルは、あやしくみえるが大丈夫なんか?

LinkedInのDMで、ガイドポイント(Guidepoint)からインタビュー(1時間報酬/300USD)依頼が来たんですが、これって怪しいものなんですかね。 同じような経験されている方いらしたら是非教えてください。

ガイドポイントというリサーチ会社からインタビュー受けると5万もらえる案内来た。 怪しすぎる。 そもそもインタビューでそんなに謝礼出したら成り立たないだろう。

グーグルマップの口コミ:最高と最低の評価で割れている

アメリカ本社のグーグルMAPSには口コミがたくさん寄せられています。
まずはそれを見ましょう。

グーグルMAPSより

口コミの評価は3。
可もなく不可もなくといった評価です。
注目すべきは、評価のほとんどが5か1に割れているということです。
めちゃくちゃ良いと思う人と、悪いと思う人が半々くらいで評価3を作っています。

具体的な口コミがあるので紹介します。
グーグルの機能で自動で日本語訳をされているのでそれをそのまま掲載します。

グーグルMAPSより

この会社は完全な詐欺です。関心を測るために小規模なアンケートを送信しますが、それらのアンケートには明らかに答えを求める質問が含まれており、価値のある情報を無料で提供することになります。私のアドバイスは、ガイドポイントがどれだけあなたに連絡を取ろうとしても、ガイドポイントには近づかないことです。

グーグルMAPSより

Guidepoint は、あるトピックについて学ぶことに真に興味があるクライアントと経験や専門知識を共有する素晴らしい機会を提供します。 Guidepoint のスタッフはプロフェッショナルで、常に私を興味深いクライアントと結びつけてくれているようです。彼らは反応が良く、敬意を持っています。自分の知識を共有したい場合は、強くお勧めします。

グーグルMAPSより

他のコメントに同意します。彼らのコンサルティング「スクリーナー」は、本質的にはクライアントに無料のコンサルティングを受けさせるための釣りのような試みです。全くお勧めしません。

経験者がこの評価を解釈してみる

英語を和訳した直接的な表現が新鮮です笑
実際に依頼を受けた身から解説を加えます。

評価全体としては、ためになった人は5の評価しており、そうでない人は1の評価です。
そして、ためになって高評価しているのはクライアント側(コンサルを依頼する側)であり、低評価しているのはコンサルタント側(依頼を受ける側)です。
さらに低評価側のコメントは、アンケートに回答したが実際に報酬がないというものです。

これはおそらく、事前アンケートに答えた上で本格的な依頼にならなかったということでしょう。
一度Guidepointに登録すると、プロフィールに基づいて回答の可能性があるコンサルタント(候補者側)にはどの程度の知識があるかの事前アンケートを送ります。
そのアンケートをもとに依頼するかどうかを決めるわけです。
そのアンケートに回答したが、本依頼に繋がらなかったという人が評価1をつけているようです。
つまり、依頼を受けられていない人たちが低評価をつけているのではないかと思っています。

そう見ると、この評価や口コミの背景にあるのは下記でしょう。

まず、Guidepoint側の候補者の絞り込みが甘い。
事前アンケートを多くの人に送りすぎている可能性が考えられます。

候補者側も、自分のキャリアが無い依頼に無理やり答えようとしているとか、事前アンケートの回答の質が悪いといった点が考えられます。

LinkedInで来た依頼の1回目の人は口コミを気にしなくて良い

このブログの読者は依頼を受ける側であり、さらにSNSで直接依頼を受けているわけです。
そういう人はこのような口コミを気にしなくていいでしょう。

低評価をしている人たちの主張である「依頼が来ない」をすっとばして、SNSでお願いしますと依頼が来ているからです。

依頼を受けたことがない人や、継続的にスポットコンサルの依頼を受けたいという人は、これらの口コミを参考にしてどうすれば依頼を受けられるか、増やせるかと考える必要があります。

3.2 注意点とリスク

さらに経験者から語らせて貰うと、スポットコンサルを受ける際の本当にリスクはアンケートに応えたけど依頼がこないといった点ではありません。

それは現在務めている会社からの解雇や、現在・過去に所属していた会社からの訴訟のリスクです。

例えば、インタビューの際に今の勤務先の機密情報を応えてしまうだとか、過去の勤務先で退職時に結んだ守秘義務違反にふれる内容を漏らしてしまうなどです。
これらをしてしまうのは大きなリスクになり得ます。

まあ、依頼主側も、下手に機密情報を得るとインサイダーにみなされ、検討していた事業や投資が法律違反になるので、不必要な情報を得ないようにしています。
スポットコンサル仲介業者(ここではGuidepoint)もコンサルタント側には事前に教育をし、テストに合格した人にだけ仕事を回すようにしています。
(そういう意味でGuidepoint社は真っ当だと思う)

よって、様々な配慮はされていますが、仕事を受けるのはあなた個人です。
会社員の延長の考えで仕事を受けるのはやめた方がいいです。
一人のビジネスマン、個人事業主として仕事を受けましょう。

依頼を受けるか、受けないかを決定するポイントはなにか?

4.1 受けるメリット

副業収入になる

まず金銭的なメリットが大きいです。
一般的な報酬でも時給3万円超えになるので、大きな収入を得ることができます。

自分の市場価値を知れる

そもそもこのようなコンサルの依頼が来ることは、それだけ自分の仕事に市場価値があることの証明になります。
キャリアで悩んでいたり、転職を考えている人に取っては自分の市場価値を理解できます。場合によっては転職に繋がり、年収や役職をアップすることにつながるでしょう。

4.2 デメリット

解雇

もし、今勤めている会社の機密情報を漏らしてしまい、それが法律や従業員規定を犯している場合は最悪のケースでは解雇に繋がります。

訴訟と賠償金

機密情報を漏らしてしまい、会社に損害を与えた場合は会社から訴えられる場合があります。
これはいま勤めている会社だけでなく、過去勤めていた会社と退職時に結んだ契約にも影響します。

デメリットは依頼を受ける前にガイドポイント側でも説明されるのでしっかり理解しましょう。

スポットコンサルってなに? 初めて依頼をうけるときに知っておくべき7のポイント

まとめ

このように、スポットコンサル、特にGuidepointから依頼が来たことについてまとめました。

私としては、スポットコンサルは良い副業だと思っています。
今まで仕事で頑張ってきた人が、その経験を今の労働単価の数倍で市場に買って貰うことができます。
さらに一向に賃金も上がらないし、政府も副業を推進しているし、自分の知識が社会の役に立つ機会になるなります。
人によっては自分の市場価値を再認識してより良いキャリアを作るきっかけにもなります。

デメリットとして正しい知識を知る必要はあります。
それがないと解雇や訴訟のリスクを抱えます。

しかし、それは十分コントロールでき、メリットのほうが上回ると考えています。

このブログを呼んで少しでもスポットコンサルについて知ってもらえるとありがたいです。